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超能力を持っていた頃

 特に「超能力」というほどのことではないかも知れないが…。

 よつ葉のクローバーを見つけるのが(自分でも信じられないほど)得意であった時期があった。

 

 大学生時代のことであった。特に意識しているわけではない。歩いていて、ふと視界に違和感を感じるのだ。そして迷うでもなく目的の草を摘む。「あった。よつ葉のクローバー」。探しているという意識はないのに見つけてしまうのだ。あれは自分でも信じられない能力であった。

 

 下を向いて歩くことが多かったのは事実だ。またその頃大学の構内に「よつ葉」が多めだったのもあるだろうし、今よりも目が良かったのも事実だが、自分の実感としてもオカルト的に「なんで見つけられてしまうのだろう?」という感覚はかなりあった。

 

 今思えば、ひところよつ葉探しを意識していた時期があったのかもしれない。だいぶ後にNHKの番組(チコちゃん?だったかも)で「よつ葉を探す名人」と「番組スタッフ」で明らかに違う結果を出していたのを見た。それと似たような要因であったのかもしれない。パターン認識的にそういう景色に脳が反応するように回路が出来ていたと言えるのかも。

 

 ただその能力は年月とともに消えてしまったらしい。

 結婚して子供が出来、チビだった息子と一緒に公園や野原に遊びに行ったときに、よつ葉を発見して得意がろうと思って探しても…全然うまく見つけられなかった。

 

というわけで今はその「超?」能力はありません。

 

写真はウイキペディアにあったもの。