ホルスト第1組曲の謎

 Youtubeの解説でも書いているし、過去にもほうぼうで書いてきたことですが…。

 

 ホルスト第1組曲の「間奏曲」のオリジナルスコアは何か変!

 

① シャコンヌでは実音で記譜していた弦バスが、なぜか通常のオーケストラと同じオクターブ上げ表記になっている。

② 冒頭の八分音符、45小節目(Bの後)、最後の2小節など明らかに弦のピチカートを思わせる音符になっている。実際、その場面では弦バスはピチカートの指定になっている)

➂ 59小節目(Cの前)や109小節目(E)弦バスにアルコでテーマを振っている。(チューバは休み!)

④ 冒頭のテーマ、2本のオーボエ、1本のクラリネット、1本のミュート付きコルネットを重ねるという、かなり不思議な組み合わせを使っている。
⑤ その伴奏もEsクラ2本という(2ndEsClは任意扱い!)レア楽器に任せている。(代替パートはクラに書いているが)

 

➂④考えると本来このメインテーマは弦楽器を想定していたように思われる。(後の場面では木管楽器群に任せたような場面もあるけど)

 

 等々、もともとはホルスト先生の脳内では管弦楽の響きで鳴っていた曲ではないかと常々思っていました。

 昨年暮れのワグネル・マスターズオーケストラ80’sさんのご厚意による試演会で音を聴き、確証を得たとまではいきませんが、この私の仮説が正しいのではないかという思いをますます強くしました。

 

 それに比べると、シャコンヌやマーチは普通に吹奏楽曲だな、とも感じるのですが…。

 でも、そういうことを抜きにしても、この曲をオーケストラで演奏することによって、吹奏楽関係者以外の皆さんに、この名曲中の名曲を味わってほしいと思っています。