モルダウと子ぎつねコンコン

 先日NHKの「らららクラシック」でモルダウのメロディーは実はチェコ民謡で、しかも「子ぎつねコンコン」も元ネタは同じという話をしていました。 

 調べてみると、まあ、色々出てくる出てくる、で私なりにYoutubeでまとめてみました。


 曲のルーツをたどると大本はGiuseppino del Biado(またはGiuseppe  Cenci)が1600年に出したマドリガル集のなかの”Fuggi,fuggi,fuggi da questo cielo" という曲です。でもこの時代のことなので、彼が作曲したのか、ただ単に採譜して出版したのかはよくわからない。

 それを1645年に4声部に仕立てたのが、Gasparo Zaneti で、これが”La Mantovana"としてヨーロッパ中に広まったらしい。

Giuseppino del Biado 

Fuggi,fuggi,fuggi da questo cielo"

Gasparo Zaneti  La Mantovana

 


さて、この曲が年月が経つと、各国で「民謡」としての扱いになって、しかもそれぞれローカルバージョンとして微妙に違うものになってきた。

フランドル/オランダ

Ik zaq Cecilia komen

モルダヴィア

Cucurz cu fran-zan sus

ルーマニア

Caral cu boi


こうなると長調バージョンの歌も出来てくる

チェコ

Kocka leze dirou 

ドイツ

Fuchs, du hast die Gans gestohlen

おまけ 日本(ドイツ直輸入)

子ぎつねコンコン



 さて、いかがでしたでしょうか。(全部聴くと結構大変ですが、本当はまだまだ他の国や地方のもあります。

 私が思うには、モルダウのメロディーに一番近いのはフランドル(オランダ)版。で、モルダウの後半に長調で出てくるのがチェコ版ですね。


 ついでに書くと、イスラエルの国歌はモルダヴィア版にルーマニア版を加味して作ったもので、なので、モルダウによく似ているのは当然ということです。

 またモーツァルトのきらきら星変奏曲の第8変奏もこれだ、という説があるけど、あくまでもこれはきらきら星の短調変奏なので、どうでしょうか、たまたまなのか、モーツァルトの確信犯なのか、無意識なのか、よく分かりません。

イスラエル国歌

きらきら星第8変奏