人それぞれ色々ユニークな歴史は(地味に見える一般の人でも)実はいろいろあるという話はよく聞くが、私にも普通の人では体験出来なかったであろう経験がある。
とりあえず3つ。
①電信柱に直撃されたこと。
②超能力を持っていた頃
➂転職人生
今日は①電柱直撃事件の話を書こうと思う。
電柱に私が直撃したのではない、電柱が私を直撃したのだ!
あれは小学5年生の遠足での出来事だった。北海道の函館で過ごしていた私は遠足で大沼公園(函館から鉄道で30分?位の観光地・良いところです)に来ていた。
自由時間にバレーボール的玉遊びをしていたグループがいた。私はその近くでのんびりしていた。ボールが電柱に命中。傷んでいたのであろう、電柱は倒れてしまった。
今どき町にあるようなコンクリートの電柱だったら即死レベルかも知れないが公園の中でもあり木でできたそれほど太くない電柱です。
普通の運動神経の小学生なら逃げてたはずだが、どんくさかったのか、あまりの出来事にフリーズしてしまったのか、倒れた電柱に脳天を直撃された。あまりの状況に口をぽかんと開けていたのであろう。衝撃は前歯で吸収してしまったらしい。上の前歯に違和感を感じた。
今思うと電柱なのでちょっとズレていたら感電のほうが怖かったのかもしれないが、そのときはそこまで気が回らなかった。
遠足の時の出来事なので、校医の歯医者さんに診てもらった。
「ちょっとグラグラしてるね、薬を塗って様子を見ましょう」
ところが数日たってもかなりグラグラしている。違う歯医者に診てもらった。レントゲン検査で
「ああ、根本が折れてるね、抜くしかないな」
そう、校医はレントゲン装置もないような歯科医だったのだ。
また念のため脳波も診てもらった。
「こことかそこがこうだけど(私には良く分からない説明だった)、まあ、日常生活には差し支えないでしょう」みたいなニュアンスに(小学生の私は)思いました。「正常」とは言い切れない波形だったのかもしれない。でもその後それなりに生きて生活しています。
それ以来、前歯が一本ない状態で小学校から高校2年までラッパを吹いていた。人より一生懸命練習していたつもりだが、なかなか苦戦した。特にハイノートとスタミナ!
高2の時にもう一本も折ってしまったのは別な話だが、それからは入れ歯を装着した状態で吹くようになって、少しマシになりました。
大学生になってコントラバスに鞍替えしたら、練習したら練習しただけ上達する実感があってそれはそれは嬉しかった。おかげで夢中になって練習してしまい、2年生の後期試験ではコンチェルトも弾かせてもらえたし、師匠の口利きで九州交響楽団に時々エキストラで読んでもらったりした。
それまではただのあこがれであり別世界の出来事と思っていた「音楽家」というものが、すぐ手の届くところにあるのかもしれない、と思わせたのはその時の師匠、当時の九響主席コントラバス・北浦晧二先生です。
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